一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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by 橋本 大佑(はしもと だいすけ)

JICA研修 8日目報告②

研修8日目の後半は、前日に学んだ障害の社会モデルとパラリンピックがテーマでした。

本来は別の講師が担当する予定でしたが、急遽僕が代行しました。

パラリンピックのネガティブなインパクトをロンドン大会の事後研究などを参照して情報公開した最初のグループの一つがうちの法人だと思います。障害の社会モデルの理解を阻害し、障害者への偏見を高める可能性がパラリンピックにあると公言するのはオリパラに盛り上がっている中では結構勇気のいることでした。

僕自身はパラリンピックの力は誰よりも信じていると思っているので、この2020年の機会を少しでも良い方向に向けるため、いろいろと取り組んできました。大手新聞メディアの方には一通りレクはしたと思いますし、話を聞きに来られた方には都度できる限りの対応をしました。

実際に華やかな場にはほとんど関わりませんでしたし、うちが取り組んだことがどれだけの貢献になったかはわかりませんが(実際に名前が残っているのはI’m Possibleの奥付くらいです)、パラリンピックは僕が想定していた最悪の状況を上回る形で実施されました。

そんな経験からパラリンピックを障害の社会モデルの理解や、障害に対する意識の改善、スティグマの解消、合理的配慮の推進につなげるのはどうすればいいか、パラリンピックの歴史も踏まえて3時間の講義をしました。

講義の最後には全員の感想を共有する時間を取っているのですが、感想を聞いている限りでは伝えたいことは伝わったように感じました。

さて、今日も研修頑張ります。

この記事を書いた人

橋本 大佑(はしもと だいすけ)
筑波大学で障害児教育を学んだ後、渡独して現地日系企業(THK株式会社)に勤めながら障害者スポーツを学ぶ。2009年に帰国し、障害者の社会参加を促進するためのスポーツを活用した事業を実施。2016年より現職。国内外で共生社会や障害者スポーツ指導者養成に関わる講習を行う。また共生社会の実現に向けて企業を対象としたセミナーやコンサルタントも行う。
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