一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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by 橋本 大佑(はしもと だいすけ)

JICA研修 15日目報告②

23日17時からは運動導入教室の視察を行いました。

数年前兵庫県に講演で読んでいてだいたときに、増田先生に「兵庫県はパラリンピアンを全国で2番目に多く輩出している」「リハの段階からスポーツセンターの段階においてパラリンピックに行きたいという人にはそのための支援をしてきた」という話を伺ったのがとても鮮明に記憶に残っています。それは目の前にいる人に提示できる選択肢が多く、その幅が広いことが単純にすごいと感じたからです。

福島県の運動導入教室でも、パラに行きたい人はそのための選択肢の提示(競技団体へ繋ぐ)を、地域で楽しみたい人にはそのための選択肢の提示を、1人1人に対して真摯に繰り返していることがすごいと思います。

2020年の東京パラの日本選手団の数は254名。人口比で考えると100万人当たり2名弱となります。福島の人口は約185万人。そうすると3名のパラリンピアンがいれば平均値となりますが、東京大会には5名を派遣し、うち2名がメダルを獲得しているというのは大きな成果と思います。

実際にメダルを獲得したうちの1名は2014年からの実施している運動導入教室の参加者だったりもします。

大切なことは手厚い入り口を作り、できるだけ多くの選択肢を提示できることですが口で言うのは簡単ですが、なかなか実現は難しいですよね。スタッフの数、スタッフに必要なノウハウも多岐にわたります。

そういった現場を見て研修員が何を受け取ったかはまた後日振り返りの際に確認することになりますが、その時が楽しみです。

リンクした動画は研修員が運営スタッフの方と一緒に準備をしてくれている様子です。これをやっておいたおかげで、この後もスタッフの方も参加者の方も暖かく受け入れをしてくれるきっかけになったのかなと思います。

この記事を書いた人

橋本 大佑(はしもと だいすけ)
筑波大学で障害児教育を学んだ後、渡独して現地日系企業(THK株式会社)に勤めながら障害者スポーツを学ぶ。2009年に帰国し、障害者の社会参加を促進するためのスポーツを活用した事業を実施。2016年より現職。国内外で共生社会や障害者スポーツ指導者養成に関わる講習を行う。また共生社会の実現に向けて企業を対象としたセミナーやコンサルタントも行う。
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