JICA研修 15日目報告①
報告が1日遅れとなりましたが、昨日23日は郡山に移動し、福島県障がい者スポーツ協会が実施する運動導入教室をテーマに講習を行いました。
福島県障がい者スポーツ協会の増子さんはパラリンピアンでもあり、メダリストでもあります。そして地域にスポーツ機会を作り続けている人でもあります。
障害者にとって手の届く範囲の地域にスポーツ機会を作っていくときには多くの人や組織との連携が重要ですが、パラリンピアン自身が熱意を持って積極的に取り組むというのは非常に影響力が大きいです。
そこで増子さんには25年にわたる協会での活動や2014年から始めた運動導入教室など、自身の障害歴から詳しくストーリーを級有してもらいました。
この運動導入教室自体が僕の講習を受けたことがきっかけで始まっているといつも言っていただいて恐縮ですが、それ以降9年間福島県の初級講習にも携わらせていただいて多くの方にノウハウを届ける機会をいただいているのはありがたい話です。
いろいろと話を聞く中で、今日当たり前になっていることの多くが「ごくごく最近変わったこと」ということを再度実感しました。
・パラリンピアンが自己負担なく海外遠征や国内合宿に参加できるようになったこと
・パラリンピックの出場に掛かる費用が支給されるようになったこと
・理解の得られない職場から退職してパラリンピアンであり続けようとした人がいたこと(パラリンピアンや所属チームの関連スタッフやコーチであり続けるために定職に就かない選択肢を選ばざるを得ない人がいたこと)
・パラリンピアンや強化指定選手などであることで職が得られるようになったこと
・障害者スポーツに関わる仕事をしていると言っても興味を持ってもらえなかったこと
数え上げるとキリがないですが、本当にオリパラの招致が決まった2013年、もうちょっと言うと2011年にスポーツ基本法ができて以降多くのことが変わったなと久方ぶりにいろいろと思い出してしまいました。