発達障害当事者が書いた自分マニュアル本について
発達障害当事者が書いた自分マニュアルをご紹介します
先日とても楽しみにしていた本が発売されました。
(外部サイト)
文響社 公式ホームページ
博士が解いた人付き合いの「トリセツ」 – カミラ・パン【著】、藤崎百合【訳】
https://bunkyosha.com/books/9784866516493
『博士が解いた人付き合いの「トリセツ」』という本です。著者はカミラ・パンさん。イギリスの方です。生化学の博士号を持つ研究者という肩書きを持っています。そして8歳のときに自閉症スペクトラム障害(ASD)、26歳で注意欠如・多動性障害(ADHD)と診断されている発達障害当事者でもあります。
そんなカミラさんが、幼い頃の自分に向けて書いた人間関係のトリセツというのが、この本が出版された背景です。
当事者が自身の心身の状況や対人コミュニケーションにおける他者との違いを言語化することは大きな意味があります。ただ、その作業はとても難しく困難で誰でもできるわけではありません。
自身の障害を言語化した有名な著書としては『自閉症の僕が跳び跳ねる理由(東田直樹・著)』があります。この本に書かれていることの全てが他の自閉症の方に当てはまるわけではないのでそこは注意しないといけません。
文章ではなくマンガということであれば『ふんばれ、がんばれ、ギランバレー(たむらあやこ著)』が有名です。
(外部サイト)
講談社コミックプラス
『ふんばれ、がんばれ、ギランバレー!』(たむら あやこ)
https://kc.kodansha.co.jp/product?item=0000008912
最近はエッセーマンガで当事者の体験を届けるようなものが増えてきていると感じます。
そんな中、今回の作品はADHDの当事者でもある作者が、「普通」がわからなかった幼い自分に向けて、博士としての科学的知識からマニュアルを書いています。
自分に応用できるところもあるだろうな、とか、誰かと向き合うときに使えるといいなと思って発売を楽しみにしていたのですが、ようやく本が届きました。また、ゆっくり読んでこちらのブログでレビューしたいと思います。