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by 橋本 大佑(はしもと だいすけ)

発達障害当事者が書いた自分マニュアルの紹介

発達障害当事者が書いた自分マニュアルを紹介します

この8月3日に、とても楽しみにしていた本が発売されました。

「博士が解いた人付き合いの「トリセツ」という本です。著者はカミラ・パンさん。イギリスの方です。

生化学の博士号を持つ研究者という肩書きを持っています。そして8歳のときに自閉症スペクトラム障害(ASD)、26歳で注意欠如・多動性障害(ADHD)と診断されている発達障害当事者でもあります。

そんなカミラさんが、幼い頃の自分に向けて書いた人間関係のトリセツというのがこの本が出版された背景です。

当事者が自身の心身の状況や対人コミュニケーションにおける他者との違いを言語化することは大きな意味があります。ただ、その作業はとても難しく困難で誰でもできるわけではありません。

自身の障害を言語化した有名な著書としては「自閉症の僕が跳び跳ねる理由(東田直樹著)」があります。この本に書かれていることの全てが他の自閉症の方に当てはまるわけではないのでそこは注意しないといけません。

文章ではなくマンガということであれば、「ふんばれ、がんばれ、ギランバレー(たむらあやこ著)」が有名です。最近は、エッセーマンガで当事者の体験を届けるようなものが増えてきていると感じます。

そんな中、今回の作品はADHDの当事者でもある作者が、「普通」がわからなかった幼い自分に向けて、博士としての科学的知識からマニュアルを書いています。

自分に応用できるところもあるだろうな、とか、誰かと向き合うときに使えるといいなと思って発売を楽しみにしていたのですが、今日、本が届きました。

また、ゆっくり読んでレビューしたいと思います。

(外部リンク)
博士が解いた人付き合いの「トリセツ」
https://www.amazon.co.jp/dp/4866516496?ref_=cm_sw_r_apan_dp_C6J0N4G2YME62G9WEAWS&fbclid=IwAR0V1dnscmiCyrkJSHtZmsVD4OI2A2-lA6nuod1zu11qnRLdVqWXGXjDGNY_aem_AQqE3MigfcIP8qB38tPixF8lvbACG_1gsk6z6hD0latqWVnerzJZ6zO8FGNTb8E7oFU

この記事を書いた人

橋本 大佑(はしもと だいすけ)
筑波大学で障害児教育を学んだ後、渡独して現地日系企業(THK株式会社)に勤めながら障害者スポーツを学ぶ。2009年に帰国し、障害者の社会参加を促進するためのスポーツを活用した事業を実施。2016年より現職。国内外で共生社会や障害者スポーツ指導者養成に関わる講習を行う。また共生社会の実現に向けて企業を対象としたセミナーやコンサルタントも行う。
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