一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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by 橋本 大佑(はしもと だいすけ)

新大阪駅の新幹線ホームにスロープ常設について

新幹線ホームにスロープ常設

JR東海が新大阪駅の新幹線ホームにスロープを常設することを発表しました。

既に東京駅で実施し、効果を判定した上で新大阪駅にも設置することになったそうです。
東海道新幹線はあまり乗らないので全然知らなかったです。恐らくバリアフリー対応の11号車へのスロープ設置をしているかと推察します。
 
 
記事で面白いと思ったのは、常設スロープの取り付けができるかはホームの形状によるそうです。そうすると全ての駅に常設するには、対応できないホームでは改修工事が必要になるということですね。
最近設置が急速に進んだホームドアもそうで、古い駅のプラットホームでは、ホームドアの重量をホーム自体が支えきれないということで、ホームドア設置前にプラットホームの改修工事が必要な例がありました。
 
 
外部からみると、単にスロープをつけられるかどうか、簡単につけられそうだから何故全ての駅でつけないのか等の議論も起こりそうですが、こうやって背景にある情報を紹介してくれるのはよい記事と思います。
常設されると「お客様誘導中です」と言ったアナウンスが必要なくなりますよね。
 
 
新幹線ではなくて在来線の話ですが、この誘導アナウンスがあることで、障害者の乗車がわかり、障害者を狙って痴漢など下劣な行為にでる人がいて、怖い思いをした車いすユーザーの話は僕も何度か直接聞いたことがあります。
今回の常設スロープは小さな一歩ではありますが、着実な歩みでもあります。

 
(外部リンク)
TBS NEWS DIG
東海道新幹線 新大阪駅ホームに車いすスロープ常設へ 駅員の「渡し板」作業なく乗降
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/647245?
 

この記事を書いた人

橋本 大佑(はしもと だいすけ)
筑波大学で障害児教育を学んだ後、渡独して現地日系企業(THK株式会社)に勤めながら障害者スポーツを学ぶ。2009年に帰国し、障害者の社会参加を促進するためのスポーツを活用した事業を実施。2016年より現職。国内外で共生社会や障害者スポーツ指導者養成に関わる講習を行う。また共生社会の実現に向けて企業を対象としたセミナーやコンサルタントも行う。
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