一般社団法人 コ・イノベーション研究所

各種お問い合わせはこちらから

お問い合わせ お問い合わせ
お問い合わせ

職人の話を聞いたり、動作を見たりするのが好きです

リンク先の動画では長らく日本の短距離をけん引した朝原宜治さんが、野球の大谷選手とサッカーの三苫選手が100m走をしたらどちらが早いかということをやさしく解説しています。

10分の動画ですが、このテーマで10分間、素人も聴ける話ができるのが単純にすごいですよね。同じ専門性を持つ仲間内であれば何晩も語りあかせるのだと思います。

昔はこういう専門家の情報は、テレビでは短く編集されてしまい、雑誌などでインタビュー記事を読むしかなかったのですが、今ではYoutubeでコンテンツとして見られるのはいい時代だと思います。

一芸を突き詰めた人の多くは、突き詰めるために研究をして職人的に取り組んでいると思います。そのため、この動画に出てくるような話題からは言葉以上の情報が詰まっています。

こういうのをインプットしておくといつの日かどこかで使えたりするんですよね。
実際に、車いすの漕ぎ方をどう指導しようか悩んでいた時に、野球の筒香選手のバッティング解説を見てヒントを得たことがあります。

職人の所作を見るのも好き

同様に職人の所作を見るのも好きです。Youtubeでもそうですし、直接職人が作業しているのを見られる場に行くと時間を忘れて見入ってしまいます。
以前、ある小児科の先生に言われたのですが、職人の所作の気持ちよさは動きの加速度だそうです。

緊張してカクカク動くと見ている方も緊張してしまいますが、加速度変動が少ない滑らかな動きは安心感を与えます。そして、その動きが身体をどういうふうに使うことでもたらされているかと観察したりすると目が離せなくなるわけです。お寿司屋さんに行ったときに、お寿司の味よりも握り方(最適な強さで握るためにどういうふうに身体全体を使っているか)を見たりしてしまう感じですね。

ということで結構大好物な動画でした。大谷選手と三苫選手のどちらが100mが早いか、という朝原さんの結論は是非動画を観てみてください。

この記事を書いた人

橋本 大佑(はしもと だいすけ)
筑波大学で障害児教育を学んだ後、渡独して現地日系企業(THK株式会社)に勤めながら障害者スポーツを学ぶ。2009年に帰国し、障害者の社会参加を促進するためのスポーツを活用した事業を実施。2016年より現職。国内外で共生社会や障害者スポーツ指導者養成に関わる講習を行う。また共生社会の実現に向けて企業を対象としたセミナーやコンサルタントも行う。
戻る