一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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僕が片麻痺の方から実際に言われた言葉について

娘の結婚式には革靴を履きたいけど15万円掛かるんです

これは、僕が片麻痺の方から実際に言われた言葉です。
片足に装具をつけないといけないので、右足と左足で同じ靴が履けません。

片足ずつ購入できる福祉用品の靴もあるのですがオシャレではなかったりします。
しかも補装具をつけると足の幅が大きくなるので市販の靴では対応できないこともあります。

そうするとカッコいい革靴を履こうとするとオーダーメイドになってしまい、高額になってしまうわけです。そういう背景から冒頭の言葉が出てきます。

こういった当事者の苦しみ(ペイン)に寄り添うサービスがあるのが理想ですが、ないなら作るしかないですよね。
リンク先の記事の方は正にそんなチャレンジで起業されています。既存のブランドの靴を片方ずつでも買えるようにというビジネスモデルですがうまく行くといいなと思います。

(外部リンク)
【起業家が起業する理由】④ 障害のある人に「履きたい靴」を。
https://gxbiz.oita-press.co.jp/gxbiz/2023/07/27/JDC2023072100924?fbclid=IwAR0uN196pCnU72uq5okivcCaaOgVG5FGL9V0mLkFrX5_0xBul1bFCUkqGAs

スポーツに関連する話だと、装具を遣っている方は、両足で必要なサイズが違ったり、補装具を着けている側の幅が大きくなってしまって履ける靴がなかったりするため、体育館利用時に内履きを履くことが難しい場合があります。

そのため、屋外で履いている靴のまま、体育館を利用することになるのですが、「靴底を拭いてから使ってね」というところもあれば、「内履きがないなら使わないでね」と利用を制限されてしまうこともあります。

今回紹介したサービスによって、そういったスポーツ場面での不当な差別的取り扱いの状況も改善するといいなと思います。

この記事を書いた人

橋本 大佑(はしもと だいすけ)
筑波大学で障害児教育を学んだ後、渡独して現地日系企業(THK株式会社)に勤めながら障害者スポーツを学ぶ。2009年に帰国し、障害者の社会参加を促進するためのスポーツを活用した事業を実施。2016年より現職。国内外で共生社会や障害者スポーツ指導者養成に関わる講習を行う。また共生社会の実現に向けて企業を対象としたセミナーやコンサルタントも行う。
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