一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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by 橋本 大佑(はしもと だいすけ)

車いす操作スキルの1つの目安について

車いす操作スキルとQOL

車いす操作スキルの習得度合いとQOL(Quality Of Life)の相関を調べた先行研究によると、15cmの段差に登れるかどうかという操作スキルが、QOLに最も影響した要素だそうです。

つまり、操作スキルがあればあるほどQOLは高くなるのですが、その中でも15cmの段差を上がれる人は特にQOLが高い傾向があったそうです。

15cmの段差は障害の状況や使っている車いすなど、操作スキルだけではクリアできない場合も多いので、15cmの段差を上がれるということは体に合ったアクティブな車いすを使っているという指標にもなるかと思います。

動画では、キャスター上げと段差の練習のためだけにセノー株式会社とこれまで共同で開発してきたマットの最終仕様版を使って実際に15cmの段差に上がってみました。

もう少し痩せると、20cm、25cmくらいまではいけるはずです(最高記録は28cm)。
操作スキル的には15cmの段差に上がるよりも体に負担なく安全に下りる方が難しいですね。

この記事を書いた人

橋本 大佑(はしもと だいすけ)
筑波大学で障害児教育を学んだ後、渡独して現地日系企業(THK株式会社)に勤めながら障害者スポーツを学ぶ。2009年に帰国し、障害者の社会参加を促進するためのスポーツを活用した事業を実施。2016年より現職。国内外で共生社会や障害者スポーツ指導者養成に関わる講習を行う。また共生社会の実現に向けて企業を対象としたセミナーやコンサルタントも行う。
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