一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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by 橋本 大佑(はしもと だいすけ)

ラブホテルは、入浴介助を必要とする障害者の助けになるかも?

ラブホテルは、一人で入浴が難しい障害者の助けになっているというTogetterのまとめを見ました。

(外部リンク)
ラブホの清掃をしてる知り合いから、ラブホは入浴の難しい障害者の助けになっているという話を聞いた「確かに便利」▷ https://togetter.com/li/2165132

このサイトによると、
入浴介助が必要な知的障害のある子が成人 → 自宅の浴室で成人二人利用は、手ぜま → 子と親の性別が別だと銭湯の利用ができない → 家族風呂のある温泉施設は遠い → ラブホテル利用  ということみたいです。

確かに、異性介助できるところあまりなく、持ち家なら改修できてもマンションだと難しそうです。
成人の異性介助ができる場所が不足していて、中にはラブホテルの利用料金を払ってでもサービスを利用したい人がいるのであれば、銭湯の空き時間の有効活用とかも考え方としては、ビジネスで課題解決ができそうなトピックだと思います。

また、ラブホテルだと大きい声だしたりしても大丈夫だろうし、多少汚れても心配しなくていいだろうし、お風呂入ったあとは横になれるし、ある程度の時間を持って利用できたりするから、結構よくできた構図だと感じました。

最初に発見した人(この人は偉大だと思います)がいて、特定の地域で口コミで広まってそうな感じがします。あんまりSNSで利用している当事者が発信しなそうですもんね。

その他の解決策と課題

異性介助が可能なシャワールームがある障害者スポーツセンターや一般のスポーツセンターも、利用の選択肢に入るかもしれないです。

オリンピック・パラリンピックに向けて、都内でも多くの公的なスポーツセンターがリニューアルして、その中にはプールのバリアフリー化をしたところも一定数あるのですが、僕の知る限り異性の家族介助で着替えやシャワーができるような機能を追加した例がありません(知っていたら教えてください)。

その原因として、改修の段階で適切なアドバイスができる人が関わらなかったことが原因だと思います(何らかの専門家は関わっているはずなので、そのアドバイスをした専門家の力量不足を責めています)。

このことは、いつの日かちゃんと検証されてほしいと思っています。

この記事を書いた人

橋本 大佑(はしもと だいすけ)
筑波大学で障害児教育を学んだ後、渡独して現地日系企業(THK株式会社)に勤めながら障害者スポーツを学ぶ。2009年に帰国し、障害者の社会参加を促進するためのスポーツを活用した事業を実施。2016年より現職。国内外で共生社会や障害者スポーツ指導者養成に関わる講習を行う。また共生社会の実現に向けて企業を対象としたセミナーやコンサルタントも行う。
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