一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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by 橋本 大佑(はしもと だいすけ)

「バービー」の実写映画化について

バービーの実写映画化が気になりました

先日、メルちゃん人形のうさぎさん車いすを紹介しましたが、バービー人形を販売するマテル社では、多様な商品づくりに早くから取り組んできました。

そんなバービーが実写映画化されるということで、最初の予告動画は、ファンシーでカオスなお話かと思っていましたが、最新の予告でかなり印象が変わってきましたので紹介します。

これが、2ヶ月前の最初の予告です。

(外部リンク)
映画『バービー』US版予告 2023年8月11日(金)公開
▷https://youtu.be/uXY-NcgKuek

物語は、バービーランドという架空のピンク色の世界が舞台となります。
バービー人形には人種など、いろんなパターンがあるのでここに住む全ての女性がバービー、全ての男性がケンというカオスなお話に見えます。

最近アメリカでは、ティンカーベルや人魚姫が黒人になって話題になっていますが、白人のキレイな女優だけがバービーではないという設定は、ポリティカル・コレクトネスへのアンサーのように感じます。そういう意味では面白そうなのですが、画面全体のファンシー感がすごくて多分観ないなと思っていました。

そして、2週間前、新しい予告が公開されました。
この予告編の最初のシーンがハイヒールを脱ぐところから始まるのですが、そこにもう少し注目しておくべきでした。

(外部リンク)
映画『バービー』US版本予告 2023年8月11日(金)公開
▷https://youtu.be/jDHx8HGMKfo

最初の予告とは全く違う映画になっていると感じました。
いわゆる女の子向けのおもちゃとされるバービー人形を販売してきたマテル社だからこそのテンプレートとされる女性像からの脱却や、トイ・ストーリーで描かれたような子どもの成長に伴い必要とされなくなるおもちゃの物語(つまり子離れの物語)、行って成長して帰ってくる古典的な物語など、いろんな要素が入ってそうです。

それを世界第二位の玩具メーカーであるマテル社のバービーを通して描くというのは新鮮でした。
かなり前ですが、レゴの世界を描いたレゴ・ムービーが楽しいストーリーの裏に様々な要素を入れ込んだ傑作だったように、今回のバービーも続くかもとちょっと期待してます。

映画館に一人で行くのは問題ないのですが、バービーは入る時間を選ばないと客層から浮いてしまいそうです。

(外部リンク)
・株式会社パイロットコーポレーション
うさぎさんくるまいす|商品情報|メルちゃん
https://www.mellchan.com/product/parts/usagi-kurumaisu.php

この記事を書いた人

橋本 大佑(はしもと だいすけ)
筑波大学で障害児教育を学んだ後、渡独して現地日系企業(THK株式会社)に勤めながら障害者スポーツを学ぶ。2009年に帰国し、障害者の社会参加を促進するためのスポーツを活用した事業を実施。2016年より現職。国内外で共生社会や障害者スポーツ指導者養成に関わる講習を行う。また共生社会の実現に向けて企業を対象としたセミナーやコンサルタントも行う。
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