一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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by QUIs(くいず)

車いすインストラクター初級の研修に参加しました!

こんにちは、インターン生の奥本です!

5/27,26の二日間に渡って、茨城県の「つくば幸和義肢研究所」にて、車いすインストラクター初級講習にインターン生として参加しました!

 

研修内容

1日目は、基礎的な車椅子の扱い方、具体的にはストロークの方法、回転の方法、ブレーキの掛け方、キャスター上げの方法、ゲームを用いた指導方法などを学びました。

外での車いす操作の練習

実際に、室内のフローリングだけでなく、外の芝生やデコボコした地面、ちょっとした傾斜がある道での車いすの利用は、車いすの乗り心地が違うことや身体の使い方や姿勢が異なってくることに気づきました。また、その中で小さな石ころ一つでも、車いすを前に進めることが難しかったりと、障害を持つ方や車いすユーザーの方が外の世界に出ていくことへの恐怖感を身をもって知りました。

 

キャスター上げ練習の様子

また、キャスター上げ練習は、道にあるちょっとした段差や踏切のレールを乗り越える際に役立ちます。マットを使い、後ろに倒れてしまうのではないかという不安と恐怖感と闘いながら、パートナーと声を掛け合って練習しました。

何度も練習を重ねていくことにより、1日目の最後にはマットの上ではキャスター上げを行うことができるようになり、着実に操作スキルを身に着けていることを実感しました。

また、キャスター上げは、急な坂道を下る際にも重要なスキルです。

このように、前輪の小さな車輪をあげた状態で坂道を降りることができます。実際に、このようなスキルを学ぶ機会は車いすユーザーの方でも少ないため、外に出ることへの不安や恐怖感を払拭できず、引きこもりになってしまう方も多いのではないかと

 

2日目には、座学による車いす操作の指導者の存在や責任が不明瞭である現状や車いすユーザーの方の気持ちなど、数多くのことを学びました。その中でも特に私は「インストラクターとしての操作スキルの伝え方」が非常に難しいことを実感しました。

代表の橋本の実演の後、受講者も二人組となって、インストラクター役と指導を受ける車いすユーザー役に分かれて実践練習を行いました。

私は実際に、車いすのバック操作を教えるデモンストレーションを行った際に、人の感覚的な動きを適切な言葉で伝えることの難しさ、車いすユーザーの方の体を動かせる範囲の違い、目線や視野の違いを考慮して操作を教えることがとても難しいことを学びました。

また、車いす操作スキルを伝えるポイントもいくつか学ぶことができました。

・言語の簡略化と適切な表現方法を使用すること

・小さなステップに分けて伝えること

・各操作の指導ごとに、相手にフィードバックをすること

・まず指導者が実際にデモンストレーションをして、操作の手本を見せること

・相手の見やすい位置で指導をすること

指導をするということは、車いすユーザーの視点や気持ちを考慮し行うことが基本であり、いかに車いすの操作スキルを正しくお伝えできるかが、車いす生活を楽しんでいく鍵になってくると感じました。

 

研修を終えて

二日間の講習を通して、車いす操作のインストラクターとしての意識の持ち方や物事の伝え方などを実戦形式で自分も実際に体感しながら学ぶことができるとても貴重な時間でした。

今回指導していただいた講師陣の指導の下、失敗や成功を繰り返して、車いすの楽しさを自らが実感すると同時に、「障害」や「車いす」に対するネガティブな印象をポジティブに変えることができたと思います。

二日間の講習が終わる頃には、インターン生は車いすの楽しさを実感したのか、椅子の代わりに車いすを利用する姿も見られました。

私がこの二日間で多くの学びと楽しさを実感したように、障害者だけではなく、より多くの人が車いすの楽しさを感じてくれたらいいなと思いました!

 

無事に二日間を終えて、車いすインストラクター初級の賞状をいただきました!

 

 

 

 

この記事を書いた人

QUIs(くいず)
COILインターンシップ
コ・イノベーション研究所(COIL)インターンシップ生によるチーム。社会課題の解決、共生社会の実現に向けて事業立案、企画運営、コンテンツ制作など取り組んでいます。
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