障害のある議員の数
ちょっと古い記事ですが、2019年当時、障害のある議員の数は国会議員、地方議員を合わせて約40名だったそうです。
今回の統一地方選でも、結構報道やネットを当たりましたが、大きく増えた感じはないですね。
ちなみに、全国の地方議員の数を合わせると約3万3千人だそうです。
この約40名という地方議員の数は、障害者であることを「公表している」数であるため、正確な実態はわかりませんが、千人あたり2人に満たない比率であることを考えると障害者の人口比率7.4%と比較してもかなり少ない数字であることがわかります。
ただ、ここに現れない数字として、家族(特に子ども)に障害のある議員は一定数います。
国会を見ていると、障害のある議員はその議席数以上のインパクトを残していると感じます。まず、参議院の議場自体がバリアフリー化されました。自分で発声することが難しい議員が質疑に立ちました。そして各委員会で貴重な意見を届けており、これまでオリパラでも牙城を崩せなかった新幹線のネット予約も大きく前進しました。
Facebookでは友達認定していただいた岩手県選出の横沢たかのり参議院議員の活動をよく見るのですが、国会議員として県内各所を飛び回っています。これは10年後につながる活動で、恐らく訪問するすべての場所がバリアフリーではないと思うのですが、横沢議員が来るということで車いすでの導線を確認したり、トイレなどを確認したりするということを訪問先の方が経験し、真剣に取り組むことが、都市部以外で取り上げられることが多いバリアフリーの課題を解決する方向に向かって行くと思います。
そういう意味では地方議員も地域各所を回りますので、その活動自体が地域のバリアフリー化を推進していくことにつながることが期待されます。
選挙活動に重度訪問介護が使えないとか様々な問題はありますが、あらたな障害者の雇用、そして活躍の機会としての政治への参加は意義のあることと考えます。