一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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4月6日は「開発と平和のためのスポーツの国際デー」

2013年に国連総会で「4月6日を開発と平和のためのスポーツの国際デー」とすることが決議されました。
オリパラに向けてはこの4月6日に合わせてシンポジウムなどいろいろなイベントが行われてきましたが、何となく、めっきり熱が下がったようにも感じます。
  
この開発と平和のためのスポーツという考え方は、今、SDGSを推進するツールとしてのスポーツという枠組みで形を変えて実施されつつあるように感じます。
ただ残念なことに第三期スポーツ基本計画の中にはこの考え方はあまり取り入れられていません。
 
持続可能な社会というキーワードでは第三期スポーツ基本計画の中には下記の記述があります。
   
「国際的に見ても、UNESCOのカザン行動計画やSDGsへの貢献など、スポーツの力を活用して、持続可能な社会や共生社会の実現に向けた国際的な取組が様々な形で進展しており、日本は、このような国際的な動きをリードする立場から、様々なスポーツを通じた国際交流・協力に一層取り組むことが期待されている。 」
   
スポーツは社会課題解決に使えるので、国際交流や協力に力をいれましょうという文脈です。
それもやらなければならないことの大きな柱ではあると思いますが、もっと力を入れるべきは国内でスポーツをツールとして活用し、社会に新しい価値を想像するような取り組みの推進だと感じます。
  
今風に言うと、スポーツを活用した社会的インパクトマネジメントの事例をもっともっと増やす必要がありますね。
 
トップレベルスポーツでない領域で、スポーツに関わって生計を立てることができる人を増やすことが、スポーツ文化を底から支えるために必須だと思うので、この「開発と平和のためのスポーツの国際デー」を機に、ツールとしてのスポーツについて今一度考えることが重要だと思います。
  
本当に誰もやらないなら来年からうちで何か企画したいですね。

この記事を書いた人

橋本 大佑(はしもと だいすけ)
筑波大学で障害児教育を学んだ後、渡独して現地日系企業(THK株式会社)に勤めながら障害者スポーツを学ぶ。2009年に帰国し、障害者の社会参加を促進するためのスポーツを活用した事業を実施。2016年より現職。国内外で共生社会や障害者スポーツ指導者養成に関わる講習を行う。また共生社会の実現に向けて企業を対象としたセミナーやコンサルタントも行う。
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