発達障害の診断を受けての宣言③
発達障害の診断を受けての宣言③
※このブログは2022年6月17日のFacebookの投稿に加筆修正したものです。
「何らかの当事者会を作りたい」
今までスポーツの自助グループには結構関わってきましたから、その効果は本当によく知っています。
添付した画像は僕が10年関わっている第二土曜会という当事者会の活動の写真です。母体は戸山土曜会という団体です。東京の戸山にあったリハビリテーションセンターで一緒にリハビリをしていた脳血管障害の方が立ち上げて運営している会です。月に1回、仕事が休みの土曜日にみんなで集まってお話をする、愚痴をいう会として始まって、春にはバーベキュー、秋には旅行という活動をしています。
ただ、お話をする会には来たがらない人が少なくなかったそうです。言語野疾患があって流ちょうにしゃべれない自分の姿を見られたくなかったり、うつ状態だとそもそも自分のことを話すことも難しかったりするのが理由です。そこで、体を動かす会であれば話をしたくない方々の入り口になるだろうと第二土曜日に活動をする会として第二土曜会ができました。2012年末のことです。
月に1回、みんなで集まってゲームやレクリエーションで体を動かすことが活動内容ですが、そこのプログラム作りや実際の指導、その会を当事者の方で運営できるような指導者の育成などに携わってきました。5年ほど前から僕自身が週末は講師業が増えてしまったこともあり、あまり現場に行けなくなったので、リスク管理のしやすい卓球バレーを導入したところ、サークルが立ち上がったり、練馬や板橋に新しい土曜会が広がったりと活動が拡大しました。
この第二土曜会は東京都理学療法士協会のサポートも受けて必ず現場に理学療法士さんが来られますので、安全面でも非常に安心です。
僕が関わり始めた2012年から5年間で、第二土曜会から就労した人は16名にのぼります。現在、障害者の1年以内の離職率は50%近いのですが、土曜会参加者の中には離職者はひとりもいません。
障害のある方はリハビリテーションセンターでは多数派で、周囲には障害をよく知る専門家しかいませんが、就労するとマイノリティとなり、周囲も障害については専門ではなくなります。ですので、就労した初日に続けられるかどうかがわかると言う方の話もよく聞きますが、こういった当事者会は本当にセーフティネットになります。
先日紹介した「正欲」の中でも崖の下にある大きな網の重要性が記載されていましたが、当事者会はそういう役割を果たします。
発達障害の診断を受けてから、かなり当事者会の情報を探しましたが、親の会はいっぱいあるのですが、大人の会は本当に少なくて、人口が300万人いるはずの茨城県には大人の会は一つもありませんでした。東京の方に出るといくつかあるのですが、「弱みを強みに」みたいなとても嫌なメッセージが書かれていたりして、あんまりピンとこなかったです。ないなら作るしかないなということで、何らかの当事者会というか自助グループを落ち着いたところで作ろうかと考えています。そのグループは発達障害に限らず。何かきっかけが欲しい人を広く集めていこうかなと考えています。準備整ったら共有しますのでご興味ある方や参加したい方は是非協力お願いします。