【第三期スポーツ基本計画 その③】
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本日は【第三期スポーツ基本計画 その③】です!
スポーツをつくる/はぐくむ
新たな視点の一つ目にスポーツを作る/育むという要素が入りました。
これについては、僕個人としては少し慎重な立場です。
例えば下記のような順番で進めるべきところを一足飛びにやりすぎではないかと感じています。都道府県単位での取り組みが行われる際には段階的な実施がされることを期待します。
第一段階 既存の様々な種目に関するデータベース等を作成
日本には既に特定のターゲットが参加できるように工夫されたり、アレンジされたりしている種目がたくさんあります。まずはそれらの種目やアレンジのアイデアを取りまとめて情報を共有していくというところが第一段階と思います。新規のスポーツやゲームを作る労力はかなり大きいので、一般の人がアクセスできるデータベースの作成が第一段階として負荷が小さいと考えます。
第二段階 目的に応じて適切な種目等を選定できる人材養成
データベースや、世に出回っている情報から、自分が対象とする集団と、その集団がスポーツをする目的に対して、適切な種目を選定できるようにするための基礎知識の提供が必要です。
※データベースは既にたくさんありますが、ここでは使えるレベルのもの(こういう対象にこういう目的でスポーツ指導をするときに有効な種目がわかるようなデータベース)が必要と言う意味です。
第三段階 既存の種目を最適化できる人材養成
既にある素材を、そのまま指導者が現場で使えるとは限らないため、それらを対象と目的に応じてアレンジするノウハウの提供が必要です。
第四段階 新しいスポーツやゲームを作ることができる人材養成
第三段階までできる人材であれば、新しいゲームを対象に応じて設計することができる可能性があります。ただそれはクリエイティブな作業になりますし、場合によっては用具から制作する必要もあるため、地域に落とし込むには「つくる/はぐくむ」から始めてしまうと、いち指導員には荷が重いと考えます。逆に言うとこれが得意な人たちが一定数いますから、そういった人たちによってこの新しい要素が独占されてしまう懸念があります。
地域の中で地域の人が主体的に持続可能な形で活動できることが望ましいと考えますので、このつくる/はぐくむという要素はかなり慎重に推移を見守りたいと思います。
次、【第三期スポーツ基本計画 その④】です。