一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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by 橋本 大佑(はしもと だいすけ)

【ドイツ通信 vol.1】新幹線で携帯通話

ドイツの情報をお届けします

現在、出張でドイツに滞在しています。

今日から何回かに分けて障害者スポーツに限らず、ドイツの情報をお届けします。

上の写真は世界遺産にもなっているケルンの大聖堂です。
いつもは観光客も多く、中央駅の真ん前にあるため、人が多いのですが、
週末の朝ということでほとんど人がいない珍しい写真がとれました。

ドイツの新幹線

ドイツの新幹線といえばICE(Inter City Express)ですが、
昨日乗車した新幹線の中で取った写真です。

口に手を当てて「シー」と言っているピクトグラムと携帯電話に赤線が書いてあるピクトグラムが
掲示されています。

横の壁にはRuhezoneという文字が書かれています。

もちろん普通のおしゃべりくらいで何かを言われることはないですが、
この車両は静かにしなければいけない車両です

ということは、静かにしなくていい車両もあります。

そういった車両にはHandyzoneという記載とともに上記の
ピクトグラムが掲示されています。

ドイツで働いていたとき、「フレキシブル」という言葉をよく聞きました。
複数の選択肢から自分がよいものを選ぶことができるということをドイツの人は
大事にすると感じています。

そういったドイツ人の特性がよく表れている取り組みだと思います。

携帯で通話したい人もいれば、それをうるさいと感じる人もいるわけで、
どちらかが我慢するというやり方もありますが、双方が納得して
共存できればそれはとてもよい方法です。

新幹線でも携帯で通話したいときありませんか?

日本では新幹線での携帯通話はマナー違反で、デッキに移動して
電話をしますが、意外とうるさくて会話がしにくかったりもします。

ドイツのように通話してもよい車両とそうでない車両を分けることで
より新幹線の選択肢も増えるのではないでしょうか?

ドイツから持って帰りたいと思うものの一つです。

この記事を書いた人

橋本 大佑(はしもと だいすけ)
筑波大学で障害児教育を学んだ後、渡独して現地日系企業(THK株式会社)に勤めながら障害者スポーツを学ぶ。2009年に帰国し、障害者の社会参加を促進するためのスポーツを活用した事業を実施。2016年より現職。国内外で共生社会や障害者スポーツ指導者養成に関わる講習を行う。また共生社会の実現に向けて企業を対象としたセミナーやコンサルタントも行う。
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