一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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車いす操作法と指導法を普及するための法人を設立しました

一般社団法人日本車いすインストラクター協会を設立しました

2018年5月2日に一般社団法人日本車いすインストラクター協会を設立し、代表に就任しました。

この法人は、車いすユーザーの社会参加の促進を目的に車いす操作法やその指導法の普及を行うことを目的に活動を行います。

5月12日(土)、5月13日(日)には株式会社幸和義肢研究所(つくば市)にて第1回車いすインストラクター講習(初級)を開催し、受講した8名を初級インストラクターとして認定しました。次回の講習は6月23日(土)、24日(日)にふれあいランド岩手(盛岡市)で開催をする予定で、関東での次回研修の日程についても近日中にご案内する予定です。

次回研修予定(当社HP内へリンク)
http://www.coil.or.jp/2018/05/24/event_20180524/

新法人のロゴ

今回のブログでは新規に設立した法人のロゴについてご紹介します。

車いすの重要な操作スキルの中に前輪のキャスターを浮かせた状態で車いすを操作する「キャスター上げ」というスキルがあります。これは、後方に倒れるかもしれない不安が伴うため、習得には時間が掛かる場合もありますが、習得することで車いすでの生活範囲が大きく広がるだけでなく、不安を克服して習得をすることで自信がついたり、車いす自体に対する意識が変わることもあるとても重要なスキルです。

このロゴのデザインは、キャスター上げをしている状態の車いすのタイヤをイメージしています。下記にキャスター上げをしている状態のイラストとロゴを並べてみます。

      

そしてロゴでは二つのタイヤを少しずらして描いています。これはキャスター上げをしている人を少し後ろから見る角度となっていて、新法人で養成をする車いすインストラクターの仕事は操作スキルを習得した車いすユーザーが自身で前に進んでいくのを後ろから見送る、というイメージを込めています。

JWIAという文字

後方に転倒するリスクのあるスキルを指導するとき、指導者(立位歩行者の場合)は片足を車いすの背もたれに当てる姿勢を取ります。JWIA(Japan Wheelchair Instructor Associationの略です)のJが少し長くなっているのは、キャスター上げをしている車いすユーザーを後方から指導するインストラクターを表しています。

ロゴの色

今回はロゴの色は赤色をベースにしました。

車いす操作の普及は、車いすユーザーの社会参加の促進が目的ですが、その大きな一歩が就労です。

近年、心のバリアフリーの重要性が強調されるようになり、「過去を否定してこれからしっかりやっていきましょう」というような論調もよく目にするようになりましたが、古来日本には座頭市など視覚障害者のコミュニティがあったり、徳川将軍の中で2人は脳性まひであったり、平家物語を語り継いだ視覚障害者の琵琶法師がいたり、などなど日本には独自の障害者福祉がありました。驚くことに奈良時代には障害者に対する税の減免措置がありました。

イザナキの神とイザナミの神の間に最初に生まれた蛭子(ひるこ)は、脳性まひという話もあります(流されてしまった蛭子神は岸に流れ着いて蛭子様(恵比寿様)になったという民間伝承が室町時代以降広まりました)。

そういった民間伝承における障害者の最も最古の仕事(共同体における役割)はイロリの火を守る火の番だったとされています。実際に、畑仕事などへの参加が困難な視覚障害者が見張り小屋の火の番をしているときに、休憩に来る村人の話を聞いて、民間伝承を伝える語り部となり、それが後の琵琶法師につながったということも言われますし、お面で有名なひょっとこ(火男)も脳性まひ者であるとも言われています。

今回、ロゴの色を選定するにあたって、「就労」という意味を込めることを目的として、日本最古の仕事としての火の番を表す赤色をベースにしました。

このようなイメージを元にロゴを作成していただきました。インストラクターの認定証にも載せているのですが、意味がわからずとも格好いいと言っていただき、デザイナーさんのおかげと感じています。

今後もロゴに負けないように活動していきますのでよろしくお願いします。

この記事を書いた人

橋本 大佑(はしもと だいすけ)
代表理事
筑波大学で障害児教育を学んだ後、渡独して現地日系企業(THK株式会社)に勤めながら障害者スポーツを学ぶ。2009年に帰国し、障害者の社会参加を促進するためのスポーツを活用した事業を実施。2016年より現職。国内外で共生社会や障害者スポーツ指導者養成に関わる講習を行う。また共生社会の実現に向けて企業を対象としたセミナーやコンサルタントも行う。
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