一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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車いすスポーツの講習会を日常用車いすで行う3つの理由(1)全三回

岩手県で実施する車いすスポーツの講習会

4月21日、22日に岩手県盛岡市で実施される車いす操作のセミナーで講師を務めることとなりました。
2016年から毎年実施されている事業で今年は3年目を迎えます。

写真は昨年盛岡で開催された講習会の様子ですが、日常用の車いすで集団のゲームを実施していることがわかります。

なぜ日常用車いすで講習を行うのか

競技用の車いすは体育館などの段差のない平地で大変使いやすくデザインされたもので、車いすに乗った経験のない方でもすぐに楽しい体験をすることができます。しかし、僕は車いすスポーツの講習を競技用の車いすでは行わないことにしています。

その理由は大きく3つあります。

理由1.講習を受けた指導者が現場で当事者と向き合えるようにすること

地域の指導現場には競技用車いすがないケースが多い

競技用車いすで講習を受けた障害者スポーツ指導者が地域の現場で指導をするときに、日常用車いすを利用する参加者が来たとします。

オリパラの招致が決まってから、地域でも競技用車いすを購入するところは増えましたが、それでも多くの県で障害者スポーツ協会が管理している競技用車いすは多くても10台程度です。そういった限定された数の競技用車いすが広大な県内の教室やイベントに導入されることはほとんどありません。そのため、地域の教室では、日常用車いすでスポーツに参加した障害当事者は、その車いすを利用したままスポーツに参加することになります。

地域の現場で当事者の可能性を広げる役割を果たす指導者に自信を持って関わる体験を提供する

そういった状況では、指導者が持っている経験が大きな意味を持ちます。競技用車いすでのみ講習を受けた方は、「自分はあの時には楽しかったけど、今日この方は日常用車いすだからあんなにアクティブに動けないかもしれない」と感じてしまうかもしれません。

しかし、日常用車いすでスポーツを行った体験、そしてそれが楽しかったという体験ができていれば、「自分も楽しかったから今日この方も日常用車いすで参加されるけど同じような楽しい体験をしてもらえるに違いない」という自信を持って指導にあたることができます。

講習に参加する方が日常的に参加する現場にないもので講習を行っても、現場で使えるノウハウを十分に提供することはできません。

「日常用車いすでスポーツを楽しんだ体験が、日常の現場での自信や対応の変化につながる」

これが日常用車いすを利用する一つ目の理由です。

続きの理由は今後のブログで紹介します。

4月21日、22日の講習会に是非ご参加ください。

講習会の詳細についてはリンク先(岩手県障がい者スポーツ協会HP)をご確認ください。
http://www.iwate-adaptive.or.jp/publics/index/116/#block352-345

これまでの岩手県での事業の様子は下記リンク先(サントリー東北サンさんプロジェクトHP)に詳しく紹介されています。

1年目の事業
https://www.suntory.co.jp/company/csr/support/challenged_sports/20160323_001_support.html

2年目の事業
https://www.suntory.co.jp/company/csr/support/challenged_sports/20170530_001_support.html

この記事を書いた人

橋本 大佑(はしもと だいすけ)
代表理事
筑波大学で障害児教育を学んだ後、渡独して現地日系企業(THK株式会社)に勤めながら障害者スポーツを学ぶ。2009年に帰国し、障害者の社会参加を促進するためのスポーツを活用した事業を実施。2016年より現職。国内外で共生社会や障害者スポーツ指導者養成に関わる講習を行う。また共生社会の実現に向けて企業を対象としたセミナーやコンサルタントも行う。
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