一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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ドイツからストローケンデル博士を招聘します

こんにちは。橋本です。

当研究所では、3月上旬にドイツからストローケンデル博士を招聘し、国内各所でセミナーを実施します。ストローケンデル博士は、私に障害者スポーツの指導法を教えてくれた師匠ですが、世界的に有名な車いすバスケットボールの権威です。


(写真)ホルスト・ストローケンデル博士(ドイツ)

障害者スポーツの権威 ストローケンデル博士

博士が来日するこの機会に何度かにわけてご紹介をしたいと思います

博士はドイツでは「障害者スポーツの父」と呼ばれています。さらに親しみを込めて「障害者スポーツの教皇(pope)」と呼ばれることもあります。博士は車いすバスケットボールに新たな概念を持ち込み、それが障害者スポーツ全般に影響を与えたことで世界的に有名な方ですが、ドイツでこのように親しみを込めて呼ばれる理由は、「障害者が地域でスポーツを行うことができる場をつくる」という活動を何十年も続けてこられたためです。

特に、障害児スポーツの普及での功績は大きく、現在ドイツでは車いすを使用する障害児が参加できる地域の「車いすスポーツクラブ」が100以上あります。そのため、ドイツではどんな地域に住んでいても車で1時間以内の場所に複数の選択肢があります。1時間と聞くと遠いイメージも湧きますが、車社会のドイツではストレスの溜まる移動距離ではありません。

一般的にスポーツは小さいころから始めるため、スポーツの普及というとその対象は幼児や青少年です。しかし、戦傷者のリハビリテーションから始まった障害者スポーツでは、スポーツを普及する対象は青少年ではなく、場合によっては壮年や老年に該当する年齢の方になります。ここが大きく健常者と障害者のスポーツが異なるところです。

そのため、一般的に障害者スポーツ人口における若年層の割合は非常に小さく、ドイツでも全体のスポーツ人口の10%以下です。しかし、博士が取り組む車いすスポーツの分野では若年層の割合が25%になります。これは驚異的な数字で、まさに博士がチームで取り組んできた成果の現れであるといえます。

今回の来日の講演では、こういった普及の秘訣もお話していただく予定です。


(写真)1980年撮影、スポーツを指導するストローケンデル博士 (写真提供:ストローケンデル博士)

この記事を書いた人

橋本 大佑(はしもと だいすけ)
代表理事
筑波大学で障害児教育を学んだ後、渡独して現地日系企業(THK株式会社)に勤めながら障害者スポーツを学ぶ。2009年に帰国し、障害者の社会参加を促進するためのスポーツを活用した事業を実施。2016年より現職。国内外で共生社会や障害者スポーツ指導者養成に関わる講習を行う。また共生社会の実現に向けて企業を対象としたセミナーやコンサルタントも行う。
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