障害に対する偏見の有無は行動からだけでは判断できない(その1)
※長くなったので投稿をいくつかにわけます。
『日本IBMが「障害は個性であり、多様な能力のひとつ」と考える理由。組織に新たな価値をもたらすための視点とは?』という記事が昨年末に公開されました。
簡単にまとめます。
「IBMは1899年に女性および黒人の採用を開始し、1914年には障害者の採用を開始。ダイバーシティに取り組み、それは対外的にも評価されている。
障がいは個性であり、多様な能力のひとつという考えから、「障害のある社員」ではなく、「多様な能力を持つ社員」という言葉を使っている。採用も同様の考え方で、障がい者採用枠はあえて設けていない。障がいを制約とせず、誰もが個々の能力を発揮して働ける組織を目指しており、実際に多くの方が活躍している。現在日本科学未来館の館長を務める浅川智恵子さん(視覚障害)もIBMでホームページの読み上げソフトを開発するなど多様な能力を発揮した事例である。
2014年からは障害のあるインターンシップ制度を採用し、成果と挙げている。障害のあるインターン生は支援を受けるだけではなく、インターン生同士がお互いの得意な分野で補い合う姿から、IBMも毎回多くのことを学んでいる。
これを実現するために、無意識バイアス(自分の言動に偏見がないかを見なおし、気づいたらすぐに謝る)や違いを理解すること(お互いが違いを理解し合うことが、よりよい環境づくりにつながる)」が重要である。
こういった取り組みがロールモデルとなって他企業にも広まっていくことを望む。」
一見すると素晴らしい活動に見えますし、社内のダイバーシティを達成するために用いられている手段も適切で、他企業に取ってモデルとなる要素がたくさんあるように見えます。
僕は大きな違和感が2つあります。
皆さんはどこにあると思いますか?「障害は個性だ」というところについてはこれまでにも何度も書いてきているのでここでは触れません。それ以外のところです。
外部リンク
日本IBMが「障がいは個性であり、多様な能力のひとつ」と考える理由。組織に新たな価値をもたらすための視点とは? | MASHING UP