一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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by QUIs(くいず)

車いす講習(座学編)

こんにちは、QUIsメンバーのMです。本日は「座学内容」の感想です!!

「車椅子の操作スキルと社会参加度には相関関係がある」

『学び』

車椅子の操作スキルの取得と社会参加度との関連はHosseiniらの先行研究に証明されています。その中でも社会参加度に最も影響を与えるスキルは15センチの段差の昇格とされています。しかし、15センチの段差を上るスキルがある人が22.2%、頚髄損傷の方で12.2%だそうです。これは車椅子の指導を受ける機会ががほとんどないということに関連しているそうです。

『感想』

実際、車椅子研修ではキャスター上げをたくさん練習でき、私も段差を登ることができるようになりました。初めはキャスター上げがなかなかできなかったのですが、研修中にはできるようになっていたので、車椅子ユーザーの方は一度研修を受けてみる事が社会参加の一歩になるのではないかと思いました。

「教育、研修プログラムは障害のステレオタイプを助長している」

『学び』

障害理解を目的とした多くの教育、研修プログラムは障害者を支援する行動を引き出すことが最終的な目的に設定されているそうです。しかし、障害者の抱える苦労を体感することで、不便さが強調されてしまうという点が指摘されています。そんな中、車椅子研修では、車椅子の不便さを強調するのではなく、楽しさを感じてもらい車椅子に対する偏見の解消を目指しているそうです。

『感想』

私も研修中車椅子に乗ってみて、とても楽しくて車椅子に対するイメージが変わりました。障害に対して負のイメージを植え付けるよりも楽しさを感じて偏見の解消を目指すという方向性にも共感しました。

「指導の留意点」

『学び』

後方への転倒リスクを下げるため、バックしない。車椅子は転倒の危険性があります。またバック移動な難易度が高いスキルです。そのため、「バックしない」「常に前方にこぐ」ということをしっかり指導することが大事だそうです。

『感想』

指導者がバックしている姿を見る事でカメレオン効果から真似をしてしまうリスクもあるので、指導をする際は自身もバックをしないように気を付けているというお話を聞いて、後転のリスクにまでも配慮した指導方法を心がけている姿に信頼を持てました。

『学び』

また、指導時に「簡単」「大丈夫」「わかる」という言葉を使う事を控えているそうです。指導者にとって最も重要なスキルは相手の立場を慮る共感の力であり、対象者が不安になる言葉、共感を欠く言葉の使用は避けているそうです。

『感想』

橋本さんの当事者に寄り添う姿勢から安心して指導を受けることができると感じました。恐怖心が伴う動きも信頼して任せられると思いました。

「ゲームは操作スキルを取得する一歩」

『学び』

例えば、鬼ごっこでは、複数の動く障害物が存在する空間での操作スキルを経験することができ、これは複雑な人の流れがある人混みの中で応用できる経験にもなるそうです。

縄跳び進行では、できたという実感から特別な成功体験を植え付けることができるそうです。バックやキャスター上げなど後方への転倒リスクが生じる操作スキルにおいては、不安や恐怖が伴う場合がある為、事前に難しそうなことに対して成功体験を得るという事は恐怖や不安を伴う操作スキルに挑戦する勇気にも繋がるそうです。

『感想』

私も車椅子で大縄跳びに挑戦した時恐怖心がありましたが、成功できて車椅子に対する安心感が増しました。このように指導者も当事者の心に寄り添った指導、工夫をしているということに感心しました。また、当事者の生活の障壁を無くし、社会参加を促す指導を行う機会はなかなかなく、車椅子ユーザーにもっと活動が広がっていけばいいなと思いました。

 

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コ・イノベーション研究所 インターンシップ生

この記事を書いた人

QUIs(くいず)
COILインターンシップ
コ・イノベーション研究所(COIL)インターンシップ生によるチーム。社会課題の解決、共生社会の実現に向けて事業立案、企画運営、コンテンツ制作など取り組んでいます。
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