羽生九段が藤井王将に勝利
羽生九段が藤井王将に勝ちました。
将棋は全く詳しくないですし、もちろん強くもないのですが、専門家が解説しているのをよくわからないまま聞いているのは好きです。そうしていると目で見える盤面以上に深い世界があることが伝わってきて、圧倒されます。
その圧倒されている感覚が好きなので将棋は結構見ます。F1も同じ理由で結構見てます。
分野が違っても専門性が高いレベルには何らかの共通項があって、見ているうちに新しい視点に気づかされることが年に何度かあります。
去年Facebookで羽生九段の言葉を紹介しました。「豊かな人生とは後悔がたくさんあること」という言葉です。
当時は強者の感覚に見えるというような紹介の仕方をしたと思うのですが、ずっと頭に引っ掛かっていて、よく思い返していました。少しずつですが、飲み込めるようになってきて最近では、「確かにそうだな」と感じています。
後悔するということは、その時点で複数の選択肢があること、と言い換えることができると思います。
自分の思い込みで視野が狭くなり、本当はたくさんある選択肢が見えずに、唯一の選択肢しか見えないこともよくありますよね。その唯一と思い込んだ選択肢の中で最善を尽くすしかないと思うと確かに辛くなるかもしれません。
そう考えると、大学を卒業して就職しかないという選択肢を選ばずにドイツに行き、帰国後も定職につかず、仕事を掛け持ちしながら起業に向けて活動した人生も、例えば「普通に就職していれば」というような後悔ができるという意味では豊かだったのかなと感じます。
まだまだ咀嚼しきれない羽生九段の言葉です。
これからも何度も思い返しそうです。