有料道路における障害者割引制度の見直しについて
1人1台要件の緩和とオンライン申請を導入
ちょっと古いニュースですが、有料道路における障害者割引制度が変わります。現行は事前に登録した車両(障害者1人に付き1台)のみしか対応しなかったのですが、障害者が同乗する事前登録していない車両についても割引(50%引き)の対象となります。
タクシーや福祉車両も対象(タクシーにおいては乗車時に対応可能かどうか確認する必要あり)ということで制度がより利用しやすくなりますね。支払いについては有人支払いのゲートに行き、障害者手帳を提示した上で、本人が乗っていることを確認して割引運賃を支払う(ETC及び現金)ということなので、まだひと手間必要ではあるのですが、制度的には前進です。
また、これまで窓口に申請に行く必要のあった車両登録もオンラインでできるようになります。
残念ながら精神障害者手帳が対象外なのは変わらないですね。
古くから見ると平成2年の参議院議員の質疑でこの問題が提起されています。変化には長く時間が掛かりますね。
身体障害者等に対する有料道路通行料金割引制度の適用拡大に関する質問主意書:質問本文:参議院 (sangiin.go.jp)
昨年の6月17日には日弁連がこの問題について意見書を公開しており、公共交通機関利用や有料道路利用について精神障害者も対象とするようにと記載しています。
精神障害者を含む障害者の移動と社会参加への支援としての交通料金等の割引制度に関する意見書 (nichibenren.or.jp)
精神障害者に割引のない理由をまとめた記事です。端的に言うと精神障害者に割引を適用すると一般の利用料金が上がるからということですが、例えば私鉄の一部や航空会社では精神障害者も割引対象としていますので、理由としては十分な正当性がないように感じます。
精神障害者でも割引される鉄道会社一覧!JRの導入もいよいよ始まる? | 障害者と企業をつなぐ就労支援・障害者雇用のTRYZEメディア
有料道路における障害者割引制度の見直しについて