一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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by 橋本 大佑(はしもと だいすけ)

国枝慎吾選手が引退を発表

車いすテニスの国枝選手が引退を発表しました。輝かしい経歴についてはここでは触れることはしませんが、2つほど国枝選手にまつわるトピックスを紹介したいと思います。

1つ目は国立スポーツ科学センターの意識を変えたことです。

国立スポーツ科学センターはオリンピックの強化指定選手がトレーニングやリハビリをする施設ですが、2016年に国枝選手がひじのリハビリで利用をしています。当時オリンピックに関わる方の中にはパラリンピック選手をアスリートとしてオリンピック選手と同等に捉えていない人は確実にいて、そのため、国立スポーツ科学センターでもパラリンピック選手の受け入れには慎重になっていました。ただ、国枝慎吾選手を肘のリハビリで受け入れたことで、道が開けました。

https://shingokunieda.com/blog/from_shingo/index_2.html

もう一つはプロフェッショナルに出演されたときの発言です。パラリンピック選手の言葉で一番格好いいと思った言葉です。

リンク先で画像は見れますが、書き起こします。パラリンピックを契機とした共生社会の実現が社会の共通理解になっている中、この発言ができる勇気も格好いいです。

https://togetter.com/li/1742463

『パラリンピックを盛り上げようぜみたいな

それってすげえ気持ち悪いんですよね

パラリンピックの今回のテーマも「共生社会」だったりするじゃないですか

何かそんなことのためにやってねえよって思っちゃうんですよ

もっと熱狂させるパフォーマンスで

パラリンピックすげえなと興奮させるくらいの

レベルを見せつけて

そうすれば社会は変わるかもしれないと思いますけど』

この記事を書いた人

橋本 大佑(はしもと だいすけ)
筑波大学で障害児教育を学んだ後、渡独して現地日系企業(THK株式会社)に勤めながら障害者スポーツを学ぶ。2009年に帰国し、障害者の社会参加を促進するためのスポーツを活用した事業を実施。2016年より現職。国内外で共生社会や障害者スポーツ指導者養成に関わる講習を行う。また共生社会の実現に向けて企業を対象としたセミナーやコンサルタントも行う。
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