シンポジウム参加レポート 『障がいのある人とない人が共に作る共生社会』@岩手
『障がいのある人とない人が共に作る共生社会』 ~地域参加機会創出に必要な多様な関係者間の協力の観点から~
こんにちは、インターン生の家中です。
盛岡にあるふれあいランドにて1/29(日)に、シンポジウムを開催しました。
前日に会場入りし、機材のセッティングやオペレーションの確認を行いました。事前セッティングの練習をしてから岩手に来たので、スムーズに準備が進みました。
特にマイクの音声は練習時から不安がありましたが、大きな問題もなく本番を迎えることができました。
対面とオンラインのハイブリッドでの開催で、合わせてたくさんの方にご参加いただきました。特に対面参加者の多さに驚きました。
午前中は、障害者スポーツの現状・課題についてのプレゼンテーションから始まりました。
岩手県は東北地方の中でも障害者スポーツが普及している方ですが、それでも指導員が十分におらず、普及にはまだまだ足りないという地方共通の課題があります。
また、障害者差別解消法で「根拠のない安全を理由にした不当な差別の解消」が明記されており、「何が起こるか分からない」という立場ではなく、きちんと当事者について私たちが理解しておくなど、気をつけなければならない点が多いです。
ブリヂストンの近藤さんからは、ブリヂストンの社会貢献の取り組みや成果について詳しく伺いました。
2度の話題提供の中で、メモをとっていたり頷きながら聞いていたりと、みなさん熱心に参加されていました。
午前の部最後には、実際に数名の方に障害者スポーツを体験していただきました。
まずは「ごめん&どんまいゲーム」。ボールをパスしながら名前を呼び合い、名前の呼びかけが遅れたり忘れたりしたら「ごめんなさい!」周りの人はそれに対し「どんまい!」と声を掛け合うゲームです。
ゲームをしながら名前を覚え合い、コミュニケーションがよくとれるゲームで、参加側も見ている側も盛り上がっていました。
次にサムスペルを行いました。
サムスペルは「みんなと一緒に遊ぶ」という意味があり、みんなでひとつの器具を使って積み木を積み立てていくゲームです。
ごめん&どんまいゲームで培った結束力でスムーズに重なっていき、会話をしてはいけないゲームですが、とても盛り上がっていました。
午後すぐ、インパクトマネジメントラボの鎌倉さんの講演がありました。
鎌倉さんからは、インパクト評価や計画についてのお話でした。
「何のための活動か」という部分に焦点をあて、全員が目指すところを共通のものにするためのロジックモデルということで、当事者意識の大切さや関係者の巻き込みの大切さを学びました。
続いて、障害者スポーツ体験その2として、卓球バレーの体験を行いました。
卓球バレーの全国の知名度は3%程度ですが、今回、会場ではほとんどの。方が卓球バレーをご存知でした。
実際に、遠慮なく全力で楽しんでいる姿が印象的でした。
都度説明されるルールを聞くと、どんな人でも楽しめ、特定の人が不利にならないよう公平に試合が進められる配慮がされていました。
全国レベルのプロの卓球バレーは、スピードが速すぎて球を目で追うことができませんでした…!
最後にパネリストディスカッションがありました。
講演いただいた近藤さんと鎌倉さんを改めて壇上にお呼びし、これまでのお話をもとにディスカッションを行いました。
何度も出てきたロジックモデルですが、なるべく多くの人に参加してもらい、地域全体の意見を作っていくために、時間をかけて丁寧に計画をする必要性が分かりました。
講演では主にロジックモデルをメインテーマとして頭を使いながら、障害者スポーツ体験では楽しみながら、今後どのようなスキルや理解が必要なのかを学ぶことができました。
配信の経験をしながら重要なテーマについて学び、充実した1日になりました。