一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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形だけ、ですね

最近Facebook投稿をブログに転載する作業をしているのですが、当社のブログではタイトル画面に画像が必要なので、フリー素材のサイトを活用して画像を検索しています。

障害者スポーツ、パラスポーツで調べると、いい画像が全然なくてとても困っています。

いい画像は全然ないのですがちょっとおかしな画像はたくさんあって、一部紹介します。

有料のサイトだともう少し質はいいのですが、ちゃんとした障害者スポーツの画像のストックを持っている人はビジネスチャンスがあるかもしれないですね。

 

おかしな写真

①バスケタイプの競技用車いすに乗ってボッチャ。

回転性がよく、ブレーキがついてないので車いすなので投げる際にブレがでます。右手で奥のタイヤを抑えてブレーキを掛けているのであればまだ理解はできますが、写真ではそうはなっていないません。また競技車で投げている様子を見せるため、車いすをボールの投擲方向に対して斜めにしており、非現実感が増しています。障害者スポーツの記号だけ並べて雰囲気を出そうとしていますが、現実にはあり得ないシーンとなっています。

 

②車いすユーザーの卓球のシーン

病院等に置いてある汎用車いすで卓球をしています。違和感としては、プレーをしている女性の身体状況を見ると、こういった汎用型の車いすには乗らないだろうということがまず挙げられます。途上国や、受傷間もない医療の現場のリハビリテーションスポーツではこういった場面はないとは言えないですが、非現実的ですね。

 

③片手切断の方が義手でラケットを持ってテニス。

この写真では、これからサーブを打つ男性が、右手にボール、左手の義手でラケットを保持しています。敢えて突っ込みはしません。ちなみに同じ男性が右手にラケット、左手の義手でラケットに当ててボールを保持する写真もありました。撮影モデルは障害当事者だと思うので現場で指摘しなかったのかなとも感じました。でもそれは意外と難しいかもしれないですね。

ドイツに住んでいたころ、日本人がよく使っているカーナビがありました。イタリア製のTom Tomというメーカーのものです。多言語対応で日本語があることが日本人がよく使う理由です。でもその日本語が怪しくて、代表的なところでは「あと、300mで右に曲がりました」とこれからの進路を過去形で案内するようになっていました。当時、調べてみたら、音声のナレーターとして参加した日本人男性のブログがあり、現場に入って原稿を見たら日本語がおかしなことになっていて、修正しないといけないと言ったのですが、そのまま読め、と言われた、というエピソードが紹介されていました。モデルが制作側に修正を申し立てるのは難しいのかもしれませんね。

 

④その車いすでテニスをしますか?

4枚目も車いすに対する突っ込みです。いわゆるアクティブなタイプの車いすですが、設定が非常に回転性が悪い状態になっているので、これも記号の足し算ですね。適当な車いすにモデルを乗せてスポーツ用品を持たせてポーズを取らせるというところです。

 

このようにおかしな写真が散見されるというのが現状です。実際にこういう画像を引用している記事もあると思いますし、車いすについては本当にイメージ画像が現実に即していないことが多いので、間違い探しが簡単にできてしまったりしますね。

だからこそ、ちゃんとした素材を提供するというのは、ある程度付加価値ができると思うので、大きくはないけど、それなりのビジネスになるのではないかと思います。

SNS発信をする中で使用する写真で困ることは多いです。そして最近、講習会やセミナーでもいらすと屋さんの画像を使う場面をよく目にしますが、本当は皆さん、写真を使いたいのではないかと思います。競技団体さんが独自にサブスクを始めたりしないかなと期待します。

この記事を書いた人

橋本 大佑(はしもと だいすけ)
筑波大学で障害児教育を学んだ後、渡独して現地日系企業(THK株式会社)に勤めながら障害者スポーツを学ぶ。2009年に帰国し、障害者の社会参加を促進するためのスポーツを活用した事業を実施。2016年より現職。国内外で共生社会や障害者スポーツ指導者養成に関わる講習を行う。また共生社会の実現に向けて企業を対象としたセミナーやコンサルタントも行う。
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