一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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by 橋本 大佑(はしもと だいすけ)

今年最後のイベントが12月17日土曜日に終了しました

つくば車いすスクール#4ということで、イベントの形も少しずつ固まってきましたし、参加している方は月に1回の頻度ですが、明らかに上達が見えます。

それはキャスター上げというだけではなく、基礎的なターンや、前進するためのストロークなど、日常生活で最も使うスキルが洗練されたと見て感じることが多いです。

「上手くなりましたね」

と声を掛けると嬉しそうに

「そうなんです」

と言ってもらえるのがいい感じです。

こういうイベントでも、車いすの講習会でも「車いすユーザーにとって車いすで移動すること自体は目的ではない。車いすに乗って日常生活や社会生活を送ることが目的なので車いすに乗って移動で疲れてしまっては意味がない。なので、効率的な省エネの漕ぎ方を身に付けましょうね」と伝えるようにしています。

ですので、褒めるときも基本はその視点だったりします。上手くなったということは「省エネで漕げるようになった(無駄なエネルギーを使わなくなった」ということです。

前回の10月からイベントが終わった最後に、車いすに関するお話をすることにしています。タイヤや、前輪キャスター、車いすの調整など、ちょっとしたことで操作が省エネになります。生活にあったものを自己決定して選択できることが重要と考えています。

そうすると16時15分にはイベントが終わるのですが、話がもりあがって18時ごろまでわいわいしています。今回の12月は19時までずっと盛り上がっていました。

そういうコミュニティづくりも含めて少しずついいイベントにできているなと感じます。

ちゃんとロジックモデルを作って社会的インパクトマネジメントまでしないとな、ということと、参加した人の質的な調査はしないとな、と感じます。

来年以降もできる限り続けていきます。

1217coil   umekomi4回目となる「つくば車いすスクール」がスタートしました。すっかり寒くなりましたが、屋外での講義にも、熱心に受講者の方が練習しています。

次回は1月14日です。

 

この記事を書いた人

橋本 大佑(はしもと だいすけ)
筑波大学で障害児教育を学んだ後、渡独して現地日系企業(THK株式会社)に勤めながら障害者スポーツを学ぶ。2009年に帰国し、障害者の社会参加を促進するためのスポーツを活用した事業を実施。2016年より現職。国内外で共生社会や障害者スポーツ指導者養成に関わる講習を行う。また共生社会の実現に向けて企業を対象としたセミナーやコンサルタントも行う。
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