発達障害の診断を受けての宣言②
発達障害の診断を受けての宣言②
※このブログは2022年6月16日のFacebookの投稿に加筆修正したものです。
「先人の知恵に助けられたので僕も情報発信をしていきます」
コ・イノベーション研究所では、ユニバーサルデザインの商品やサービスを考えるワークショップを実施しています。そこでは障害のあるファシリテーターに参加してもらいます。そのファシリテーターは「障害があるからお願いをしている」わけではありません。障害そのものではなく、アクセシビリティが十分でない環境の中で試行錯誤をされてきた取り組みの姿勢や、その結果蓄積されているノウハウが素晴らしいのでファシリテーターをお願いしています。
ユニバーサルデザインのワークショップだけではなく、各種事業においても、障害のあるファシリテーターとの協働は基本中の基本です。そして、当社の顧問やアドバイザーになっていただいている方も障害の有無を問わず、当社に必要な方だからお願いをしているわけです。
少し話が脱線しましたが、発達障害の診断を受けてから、生活や仕事がしやすい環境づくりにずっと取り組んでいます。その時、発達障害でその蓄積されたノウハウを公開している方々の情報にはすごく助けられました。ただまだまだ情報は少ないので試行錯誤は必要でした。
僕自身も生きづらさを長く抱えて生きてきた中で蓄積してきたものはあるはずですし、この数か月いろいろと試したものの中には非常に有効なものがあったり、実はそれほど有効でなかったものもあったりしましたので、誰かが困った時にともに支えあうことができるように、そういった情報公開はできるだけしようと考えています。Facebookだとネット検索の対象にならないので、今後のFacebookでの情報発信は会社のブログを併用しようかと思います。ここ最近も含めて加筆修正しながらブログにも転載していく予定です。
リンク先は集中が難しかった時に本当に助かったウェブサイトです。添付した写真は、本当にこのウェブサイトのまま自宅に作った作業環境で、昨年末頃に、一時期集中が難しかった時期にはとても助かりました。今は、かなり安定したので、この環境にしなくても仕事ができるようになっています。
お世話になったホームページへのリンク
https://news.line.me/articles/oa-rp24814/080e840d887d
講義でよく国際生活機能分類の実行状況と能力という話をします。能力とは標準環境において発揮される最高能力(その人が本来持っている能力が最大限発揮されている状態)で、実行状況は「能力」が環境因子等によって制限された限定された状況を指します。
実行状況と言うと難しい言葉ですが、英語だとパフォーマンスなのでわかりやすいですよね。スポーツでも本来の実力で本番で出せるわけではなく、上手く能力が発揮できないときに「パフォーマンスが悪い」というような表現をします。
実際はある程度の仕事をこなす能力はあるのですが、環境が整っていないと仕事に集中すらできなくて、十分な能力が発揮できない(実行状況が低くなる)わけですね。そして、実行状況を能力に近づけるのはほとんどの場合、環境因子です。環境を作ることを当人の努力とすることもできますが、それは社会モデルの考え方からも酷だと思います。
そして、この環境改善のコストが過重な負担なのか、合理的な配慮なのか。合理的な配慮と考えられる場合に環境改善がなされないことは、差別に該当するのかどうか、それは建設的な対話で決めましょうというのが差別解消法ですね。
話がいろいろと脱線しましたが、自分の経験からの情報発信も適度にしますという宣言でした。