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【ウズベキスタン訪問】JICA事業報告

JICAの障害者スポーツ関連事業でウズベキスタンを訪問しました

2019年11月20日から12月3日に掛けて、当社の橋本大佑がJICA東北が実施する事業において、ウズベキスタンを訪問しましたので報告します。


ウズベキスタンで実施した障害者スポーツ指導者講習の様子

JICA東北センターでは、「スポーツを通じた障害者の社会参加の促進」をテーマとした研修事業を行っています。この研修はJICAが長年実施してきた研修であり、例年10か国程度から約10名が参加して実施されています。当社では設立以来、この研修への講師の派遣を行っており、本年度からは研修事業自体の受託団体として、カリキュラムの作成を含め、深く関わらせていただいてている事業です。研修中に学んだことを元に帰国後のアクションプランを作成し、実際に帰国後にさまざまな活動が行われています。

2017年以降、ウズベキスタンからは4名が日本での研修に参加しており、今回のウズベキスタン訪問は、この日本で実施している研修のフォロアップ事業として行われました。

目的は下記の2つです。
(1)研修員のアクションプラン実施支援
研修員のアクションプランの実施状況を踏まえ、その遂行を支援するための事業を行う
(2)途上国における障害者スポーツの実態調査
途上国における障害者の状況や、障害者スポーツ普及の実態、研修員の活動状況等を調査し、次年度以降に日本で実施する研修カリキュラムの質の向上につなげる

そのため、今回の研修では、下記のような調査・イベントを行いました。
目的(1)を達成するための事業
(a)研修員所属先調査
研修員の所属先へのヒアリングを行い、日本で受けた研修の効果の測定を行う

身体文化スポーツ省人材研修センターにてヒアリングを実施している様子

(b)障害者関連施設・団体訪問
障害者の状況、障害者スポーツ普及の実態などを知るため、関連施設に訪問し、ヒアリングを行う

ヒアリングに協力いただいたウズベキスタン障害者協会の方々

(c)研修員ヒアリング
研修員や研修員が活動を行っている対象者に対してアクションプランの実施状況についてヒアリングを行う

ワークショップ形式でヒアリングを実施している様子

目的(2)を達成するための事業
日本での研修では「障害者の社会参加を促進するために、ツールとしてどのようにスポーツを活用するか」について学びます。これらは、帰国先の国々では新しい情報であり、アクションプラン実施には、それらの知見を広く普及し、ともに活動する仲間とつながっていくことが必要です。そこで、今回の訪問では、研修員の所属先2か所でスポーツ指導者にとって有用な「セミナー」を2回開催し、さらに、スポーツ指導者以外にも広く周知を行うことを目的として「シンポジウム」を開催しました。


セミナーの様子1 卓球バレー指導者講習の様子


セミナーの様子2 障害者へのスポーツ導入講習の様子

各セミナーに25名、シンポジウムには約50名の参加がありました、また今回の調査事業の様子やシンポジウムについては全国ネットのスポーツニュースに取り上げられ、スポーツを通じた障害者の社会参加について広く周知を行うことができました。


テレビ取材の様子

日本に帰国後も、各研修員が熱心に活動をしている様子が伝わってきており、日本の研修や今回のウズベキスタン訪問で講習内容に含めた障害のある人もない人もともに参加可能なスポーツ(インクルーシブスポーツ)についても、政策レベルでの動きがあるなど、大きな成果につながっていきそうです。

一般社団法人コ・イノベーション研究所では、共生社会の実現を理念として掲げ、その中でスポーツを有効なツールとして考え、さまざまなレベルでの知見の提供を行っていますが、この事業については、さまざまな国から実行力のある研修員が参加するため、各国でさまざまな技術の活用が始まっています。これが各国での障害のある方の社会参加度の向上につながっていくよう引き続き支援を行っていきます。

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