COILセミナーを開催します『スポーツと地域コミュニティ形成~スポーツでつくる地域の共生社会~』
3月のCOILセミナーのお知らせです
3月2日に東京で開催するCOILセミナーvol.19「スポーツと地域コミュニティ形成」開催のお知らせです。
※本セミナーは当研究所名誉顧問故ストローケンデル博士の追悼イベントとして実施します。
ご参加の方はPeatix(ピーティックス)からお申込みください。
(外部リンク)
Peatixイベントページ・チケット購入ページへのリンク
スポーツを通じた障害者の社会参加促進に成功した障害当事者団体の
実際の活動の視察を通して地域スポーツの意義を体感します
ドイツでは地域で行う障害者スポーツに健康保険が適用される制度があります。それは地域スポーツへの参加が障害者の社会参加を促進するためです。
本セミナーでは、ドイツのノウハウをもとに、障害当事者の孤立防止や就労復帰を目的に活動し、過去2年間で17名の就労復帰を達成した実際の障害当事者団体の活動を視察し、その取り組みについて解説を行います。スポーツを活用した地域コミュニティから共生社会に向けての取り組みの実践を通して、地域スポーツの意義について学べる機会とします。
ドイツの地域スポーツクラブ活動の様子
ストローケンデル博士追悼イベント(一般の方も広く参加できるセミナーです)
本セミナーは、障害者スポーツの分野で世界的に貢献した当研究所名誉顧問故ホルスト・ストローケンデル博士(ドイツ)の追悼イベントとして実施します。故人は50年以上にわたりドイツで車いすスポーツの地域普及を行い、車いすユーザーの社会参加の促進に取り組まれました。本セミナーで視察する戸山土曜会では、故人のもとで学んだ当研究所代表の橋本が6年前からドイツの指導法の理論をもとにスポーツのカリキュラムを作成し、指導及び指導者の育成を行っています。
セミナー概要
【日時】2019年3月2日(土)12時00分~16時00分(開場11時45分)
【会場】専門学校 社会医学技術学院
【住所】東京都小金井市中町2-22-32
【会場アクセス】
JR中央線 東小金井駅 西口から徒歩5分
社会医学技術学院アクセスHPへリンク
【主催】 一般社団法人コ・イノベーション研究所
【定員】 20名(先着順)
【ゲスト講師】福田 彰(戸山土曜会 代表)
【講師兼ファシリテーター】 橋本 大佑(一般社団法人コ・イノベーション研究所)
【参加費】早割 3,240円(税込)/前売 4,320円(税込)/当日参加 5,000円(税込)
※介助者の方は無料です。
セミナーの流れ
11:45 開場
12:00-13:30 第一部 スポーツを通じた障害者の社会参加
過去2年間で17名の参加者が就労復帰した戸山土曜会での取り組みや、活動の中でスポーツをどのように活用してきたのかについて、カリキュラム作成時に参考にしたドイツの障害者スポーツの事例を踏まえて解説します。
13:30-15:00 第三部 戸山土曜会視察&参加者ヒアリング
戸山土曜会の活動の活動を視察します。また参加者からのヒアリングを行います。
15:00-16:00 第三部 社会課題を解決するスポーツ
戸山土曜会で実践した指導法は、広く社会課題を解決するツールとして活用するスポーツの現場で応用できます。社会課題解決のためにスポーツをどう活用するかについて解説します。
ゲスト講師プロフィール
福田 彰(戸山土曜会 代表)
脳内出血による右半身まひ・言語障害。2003年に脳内出血で現在の障害を受傷。リハビリ後、同じ脳血管障害者の社会復帰支援を行うことを目的に、『戸山土曜会』を設立。現在は、約100名が登録する。東京都理学療法士協会との共同で、スポーツを活用した支援事業を行い、過去2年間で17名が就労復帰している。東京都北区内スポーツ施設等バリアフリー化検討委員。障がい者スポーツ指導員(中級)。コ・イノベーション研究所パートナー。
講師兼ファシリテータープロフィール
橋本 大佑(一般社団法人コ・イノベーション研究所 代表理事/ドイツ障害者スポーツ協会公認リハビリテーションスポーツ指導者B)
筑波大学で障害児教育を学んだ後、渡独。日系企業に勤めながらこじnに師事し、リハビリテーションスポーツ指導者資格(車いすスポーツ)を取得。2009年に日本に帰国した後、2013年に独立。2016年、一般社団法人コ・イノベーション研究所を設立し、代表理事に就任。スポーツを通じた障害者の社会参加促進に取り組み、国内外で障害者スポーツの指導法や、心のバリアフリーに関する講師を務める。
戸山土曜会について
10年前に設立された障害当事者の自助グループ。現在は約100名が登録する。当初はともにリハビリを行った仲間が仕事のない土曜日に集まって情報共有をする会として設立された。現在では、これから社会復帰を目指す方への支援も行い、2012年からはスポーツを活用して大きな成果を上げる。この会で実施しているスポーツプログラムについては、当研究所代表の橋本が指導者として関わり、ドイツの障害者スポーツのメソッドをもとに合同で開発したものです。
故ホルスト・ストローケンデル博士について
ホルスト・ストローケンデル博士(1941年12月8日~2018年8月19日 享年76歳)
ケルン大学名誉教授/一般社団法人コ・イノベーション研究所名誉顧問
1980年代前半に執筆した「車いすスポーツのための機能的なクラス分け」という博士論文が車いすバスケットボールの基礎となり、今日のパラリンピックにも大きな影響を与えた。ドイツの車いすバスケットボール代表チームのヘッドコーチを長く務め、国際車いすバスケットボール連盟技術顧問、国際ストーク・マンデビル車椅子スポーツ連盟役員などを歴任するなど国際舞台で活躍するとともに、ドイツ国内では車いすスポーツ指導者の養成に取り組み、ドイツ国内に300以上車いすスポーツの地域クラブが設立される下地を作った。2006年にケルン大学を退職してからも精力的に世界各国で指導者養成講習や講演を行った(日本には計14回来日)。ドイツでは「車いすスポーツの父(教皇)」と呼ばれ親しまれていた。
SDGsへの取り組み
コ・イノベーション研究所はSDGsを推進しています
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。
本セミナーに関連するSDGs
3.全ての人に健康と福祉を
中途障害者のリハビリテーションが大きく短縮され、退院後の孤立(引きこもり)が大きな課題となっており、脊髄損傷者の自殺率は一般の12倍というデータも報告されています。スポーツを外出のきっかけとし、地域コミュニティに参加する中で自尊感情を高めることで、社会参加度が大きく向上します。欧米では貧困やジェンダーに関する社会課題解決のためにスポーツが活用される事例も増えており、障害者に限らず、国籍、ジェンダー、年齢を問わずに全ての人にスポーツの機会を提供することで、全ての人を対象とした健康と福祉を推進します。
4.質の高い教育機会をみんなに
戸山土曜会の活動には、さまざまな身体状況の障害当事者に加え、ご家族の方も多く参加されます。そのため、障害の有無・種別・程度、ジェンダーや年齢を問わずに参加ができる卓球バレーやふうせんバレーボールといった共生型スポーツ(inclusive sport)を採用しています。セミナー当日は卓球バレーを実施する予定となっています。講習を通じて共生型スポーツの関する知見を普及することで、『すべての人に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する』という目標4.を推進します。
8.働きがいも経済成長も
スポーツを通じて地域コミュニティ参加することで、様々な状況や状態の人々がすべて分け隔てなく包摂され、多様な人が地域の中で、支え手側と受け手側に分かれることなく共に支え合い、多様な個人の能力が発揮されている活力ある社会(共生社会)の実現を目指します。
10.人や国の不平等をなくそう
2001年に発表された国連障害者権利条約第三十条は「文化的な生活、レクリエーション、余暇及びスポーツへの参加」について言及しています。運動導入法の普及により、スポーツ機会の創出を行うことで、権利条約の定める「他の者との平等を基礎として、レクリエーション、余暇及びスポーツの活動に参加することを可能とする」環境の整備に貢献します。
11.住み続けられる街づくりを
東日本大震災では障害者手帳所持者の死亡率が一般の二倍に上りました。その後、さまざまな検証によって、日常的に地域コミュニティへ参加し、地域の一員として生活をすることが緊急時の対策になるという結論も報告されています。さまざまな方にスポーツを普及することで、スポーツの場を多様な個人が集い、交流する地域コミュニティの場とすることで、地域を活性化し、持続可能な社会の実現につなげます。
(外部リンク)COILセミナー in 東京 『スポーツと地域コミュニティ形成』申込ページ
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