一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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COILセミナー実施報告「共生社会に必要なユニバーサルデザインを考える」

ユニバーサルデザインについてセミナーを行いました

当研究所では、「共生社会の実現」を解決すべき社会課題として捉え、多様なステークホルダーを巻き込み、その解決を行うことで社会的な効果だけではなく、経済的な効果にも結びつけることを目的に事業を行っています。

そして、こういった分野に関わっている方や、特に東京2020を契機に興味・関心を持った方などを対象に、最新の情報をお届けすることを目的としたCOILセミナーを定期開催しています。

今回のセミナーは、テーマを「共生社会に必要なユニバーサルデザインを考える」に設定し、実用的な(障害のある方の社会的な障壁を軽減し、モノ・サービスへのアクセシビリティを高めることで参加の選択肢を増やすことができる)ユニバーサルデザインに必要な要素について考察し、今後の活動への知見を得ることを目的として行いました。

セミナー概要

日時 2018年6月18日(木)19時00分~21時00分(開場18時45分)
会場 江東区豊洲文化センター 第二研修室
講師 橋本 大佑(一般社団法人コ・イノベーション研究所 代表理事)
芳賀 優子(元NHK第二ラジオ 『聞いて、聞かせて』キャスター)
髙橋 秀子(一般社団法人コ・イノベーション研究所 アドバイザー)
主催 一般社団法人コ・イノベーション研究所
協力 公益社団法人日本フィランソロピー協会

本セミナーでは、当研究所代表理事の橋本が講師を務め、ゲスト講師として、ヤマト運輸株式会社に勤務をされ、視覚障害者が判別できるように不在届けの切りかけの社内提案を行い、実際の改善につなげたことで著名な芳賀優子先生、㈱LIXILでバリアフリーコンサルタントを長く務めた当社アドバイザーの髙橋を迎えて実施しました。

クロネコヤマトの宅急便の不在届けは、両サイドに山2つ分の切りかけがあります(宅急便のイメージであるネコの耳を表しています)。これにより、視覚障害者は、家に切りかけのある紙が入っていると、宅急便の不在届けと認識することができます。

大変大きなご関心をいただき、業種を問わず、多くの方にご参加いただきました。

セミナー講師陣 当社代表の橋本(右)、芳賀 優子先生(中)、当社アドバイザーの髙橋(左)

セミナー報告

●第一部 障害・アクセシビリティとは?
欧米では「障害」という言葉に対して「Impairment」「Disability」「Handicapped」という3つの言葉が異なる定義で使われています。日本においては、この3つの意味が「障害」という1つの言葉に集約され、混同されて使用されてしまっています。「障害」という言葉の国際的な定義から、アクセシビリティの意味を解説します。

●第二部 アクセシビリティを高めるには何を解決する必要があるのか?
講師が、前職でモノ・サービスのアクセシビリティ向上に貢献するために企業内で実施した事業の体験談(芳賀氏はヤマト運輸株式会社で宅配便の不在届けを視覚障害者が認識できる形式に変更、髙橋氏はLIXIL株式会社で建築士としてバリアフリー相談員として勤務)を事例として取り上げ、その事例が成功した構造について考察し、解説します。

●第三部 2020年を契機に今、取り組むべきことは何か?
第一部、第二部を元に、共生社会を実現するために、今、取り組むべきことは何かについて考察します。

COILでは引き続き、定期的なセミナーを実施していきます。
次回のセミナーは8月7日を予定しております。
詳細が決まり次第、ご案内いたします。

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