一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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COILセミナー実施報告「スポーツを活用した就労復帰の促進」

地域スポーツを活用した障害者の社会参加度を向上についてセミナーを行いました

当研究所では、「共生社会の実現」を解決すべき社会課題として捉え、多様なステークホルダーを巻き込み、その解決を行うことで社会的な効果だけではなく、経済的な効果にも結びつけることを目的に事業を行っています。

そして、こういった分野に関わっている方や、特に東京2020を契機に興味・関心を持った方などを対象に、最新の情報をお届けすることを目的としたCOILセミナーを定期開催しています。

今回のセミナーは、テーマを「スポーツを活用した障害者の就労復帰の促進」に設定し、実際に当研究所の代表理事が5年前から関わっている地域でのスポーツを活用したプロジェクトにおいて、過去2年間で18名が就労復帰した事例を「ソーシャルインクルージョンにおけるスポーツの可能性」という視点から考察し、今後の活動への知見を得ることを目的として行いました。

セミナー概要

日時 2018年5月18日(木)19時00分~21時00分(開場18時45分)
会場 江東区豊洲文化センター 第二研修室
講師 橋本 大佑(一般社団法人コ・イノベーション研究所 代表理事)
   福田 彰(戸山土曜会)
   石塚 佳久(理学療法士 医療法人財団緑秀会 田無病院リハビリテーション科 科長)
主催 一般社団法人コ・イノベーション研究所
協力 公益社団法人日本フィランソロピー協会

本セミナーでは、当研究所代表理事の橋本が講師を務め、ゲスト講師として、脳血管障害者が100名以上参加する自助グループを設立し代表を務める福田 彰先生(ご自身も13年前に脳出血を発症した当事者です)、田無病院リハビリテーション科科長を務める理学療法士の石塚 佳久先生が登壇しました。

大変大きなご関心をいただき、業種を問わず、多くの方にご参加いただきました。

セミナー講師陣 福田 彰先生(左)と石塚 佳久先生(右)

セミナー報告

第一部 『中途障害者が社会復帰に至る心理プロセスと現状の課題』
中途障害者が受傷・発症から社会復帰に至るまでどのようなプロセスを経るのかについて、福田先生の実体験を元に、特に心理プロセスについて「危機対処のらせんモデル」などを使って解説を行いました。

第二部 『戸山土曜会での実践例』
脳血管障害者の自助グループである戸山土曜会がどのような経緯で設立され、どのような活動を行っているのかについて紹介しました。特に、5年前から始まった月に1度スポーツ活動を実施する「第二土曜会」という取り組みが成功し、練馬区や板橋区に展開してきた経緯について解説しました。

第三部 『障害者の社会復帰におけるスポーツの効用』
第二土曜会の参加者の中からこの2年間で18名が就労復帰した実績について、その要因を考察しました。単なるスポーツ活動ではこの成果は得られず、さまざまな要素がこの社会参加度の向上につながったこと、そしてこのノウハウが障害者だけではなく、広くソーシャル・インクルージョンで活用できることについて解説しました。

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