JICA課題別研修2日目レポート
こんにちは!インターン生の蝶野です。
本日はJICA課題別研修2日目です。午前はJICA職員の方に講演をいただき、午後は帝京大学准教授岩沼総一郎先生から講演をいただきました。
世界各国のJICAによる障害者支援
午前はJICAが世界各国で行っている障害者支援のプロジェクト、障害のある方のスポーツ参画についてJICA職員の方からお話をいただきました。
「世界の半分以上の方が社会保障が受けられていないこと」や「発展途上国に住む障害のある方は特に貧困に陥りやすい」など、社会保障と障害のある方に対する世界レベルの課題についてもご教授いただきました。これらの課題を解決するためにJICAでは、あらゆる政策や事業などの中心に障害配慮の視点を取り入れる「障害の主流化」に取り組んでいるそうです。障害の主流化に取り組むにあたって、障害のない方が障害のある方を想像してユニバーサルな社会を目指すのではなく、実際に障害のある方に意見をもらいながらユニバーサルな社会を目指すことが重要だそうです。
また、JICAではスリランカ、エジプト、ラテンアメリカ、セネガルをはじめとした多くの国で障害者支援を行っています。障害のある方へのアプローチも大切であると同時に、障害のある方をサポートする人材やシステム作りの重要性を実感しました。
障害のある方のスポーツ参画について
午後は、帝京科学大学准教授岩沼総一郎先生に障害のある方のスポーツ参画について講演を行っていただきました。最初はアイスブレイクから始まり、各参加者が自身の好きなスポーツについて語り合い、親交を深めました。 講演では各国の障害者に関する社会問題について発表し合う場面があり、真剣に議論が行われました。
発表を通して、障害のある方の社会参画が進んでいないことや、物理的バリアの多さ、障害のある方とない方が分け隔てられてしまっていることなど多くの問題が上げられました。特に、障害者スポーツに関する情報格差が浮き彫りになり、この情報格差が障害者スポーツの普及を妨げる一因になっていることが分かりました。 各国が障害のある方を含む全ての人々が分け隔てなく暮らせる社会を目指しており、似ている課題を抱えていることを窺い知ることができました。課題を打破するために国を超えた連携が必要であり、より多くの国に情報がいきわたるようにする取り組みが求められているようです。