一般社団法人 コ・イノベーション研究所

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by QUIs(くいず)

JICA課題別研修東北編3日目

はじめに

こんにちは!コ・イノベーション研究所インターン生の中島です。本日はJICA課題別研修(スポーツを通じた障害者の社会参加の促進)東北編3日目の様子をお伝えしていきます。

るんびにい美術館訪問

本日は花巻市に移動し、るんびにい美術館を訪問しました。ギャラリーでは知的な障害のある作者による作品を中心に展示しており、障害の有無を始めとする様々な区別のない「ボーダレース・アート」を紹介しています。ギャラリーにて、しゃかいのくすり研究所代表兼るんびにい美術館アートディレクターの稲垣崇志さんに、美術館の概要や展示についてご説明いただきました。来訪者には同情の気持ちからではなく、自分の楽しみのために訪れてほしいと仰っていました。

2階のアトリエでは、創作グループ<こころと色の工房まゆ〜ら>のメンバーが活動しています。1ヶ月以上同じ絵の模写をしている方や、手先が器用で編み物をしている方など、才能豊かなアーティストが集まっていました。みなさん絵の描き方などを気さくに教えてくださいました。アトリエは休館日と土日を除く午前中、見学自由で公開しています。稲垣さんは「出会いほどスティグマを変える大きな力を持つものはありません。社会に開かれていることが重要です。」と仰っていました。

ヘラルボニーギャラリー訪問

午後はヘラルボニーギャラリーを訪れました。株式会社ヘラルボニーCo-CEO松田文登さんは、障害という言葉から欠落ではなく、違いや個性が連想される仕組みを作りたいと仰っていました。現在では障害という文脈なしに、ヘラルボニーのデザイン自体が評価されています。アーティストは障害がある人というよりも1人の作家として稼いでいたり、彼らの作品が百貨店で展示されることで家族が誇りを感じたりと、ビジネスとして持続的な仕組みを作り出しています。松田さんの最終的な目標は、自閉症のお兄様が幸せに生きていける社会の実現です。そのためには社会の障害へのイメージがより良い方向に変わる必要があり、ヘラルボニーの活動がその変化を先導しています。

講義:多様なステークホルダーとの連携事業設計
本日最後はプラザおでってにて、帝京科学大学准教授岩沼聡一朗先生による多様なステークホルダーとの連携事業設計の講義でした。漫画というアートをきっかけとしてスポーツを始めることや、スポーツ用具のデザインなど、スポーツとアートには共通点・繋がりが多いといえます。先程訪問したヘラルボニーのデザインのスポーツ用具もあり、スポーツとアートの相乗効果は大きいとのことでした。

この記事を書いた人

QUIs(くいず)
COILインターンシップ
コ・イノベーション研究所(COIL)インターンシップ生によるチーム。社会課題の解決、共生社会の実現に向けて事業立案、企画運営、コンテンツ制作など取り組んでいます。
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